古くなった導入事例を、更新するか残すか

更新日: | 監修:導入事例制作サービス ビズログ

公開から時間が経った導入事例には、当時の取り組みとして今も役に立つものがあります。一方、製品の仕様、担当者、利用状況が変わっていると、現在の情報として読んだ人に誤解を与える場合があります。古いという理由だけで一律に消さず、どこが変わったかを確かめます。

点検では、当時の記録として残す情報と、現在の案内として正しくする情報を分けます。過去の発言を今の状況に合わせて書き換えるのではなく、注記、補足、再取材、公開終了のどれが合うかを選びます。

現状を確認し、修正範囲を決め、最新版を共有する記事更新の図
現状を確認し、修正範囲を決め、最新版を共有する記事更新の図
目次
  1. まず、変わった情報を見つける
  2. 軽い修正と、追加確認が必要な変更を分ける
  3. 再取材では、前回からの変化を主題にする
  4. Webだけ直して、古いPDFを配り続けない
  5. 点検を担当者の記憶に頼らない

まず、変わった情報を見つける

会社名、担当者の所属・役職、製品名、プラン、画面、利用部門、成果数値の時点を確認します。社名や製品名が同じでも、現在の機能や提供条件が当時と異なることがあります。営業やサポートが把握している変化も、点検の材料になります。

記事に「現在」「今後」「昨年」と書いてある箇所は、特に見直したいところです。取材時点が分からなければ、いつの現在なのか読者が判断できません。取材日や計測時期を明記する方法を考えます。

外部リンク、問い合わせ先、PDFへのリンクも確認します。本文が使えても、資料を開けない、終了したサービスへ案内している、といった状態では読者の判断を止めてしまいます。

軽い修正と、追加確認が必要な変更を分ける

変わったこと検討する対応
リンク先や明らかな表記の誤り正しい情報へ修正し、必要に応じて変更履歴を残す
社名や担当者の所属現在の表記へ直すか、取材当時の情報だと注記するかを窓口へ相談
画面・機能・利用範囲記事の説明に影響するかを確認し、素材の差し替えや追記を検討
導入後の活用や成果が大きく変わった再取材、続編、元の記事との関係を整理
掲載条件の変更や取り下げの申し出公開ページと配布資料の両方を確認し、対応範囲を合意

担当者が異動したからといって、過去の発言者を現在の別担当者へ置き換えてはいけません。誰が、どの時点で話したかを保ちます。現在の担当者の説明を加えるなら、取材時点の違いが分かるようにします。

再取材では、前回からの変化を主題にする

続編を作る場合、以前と同じ導入背景を最初から聞き直すだけでは、新しく読む意味が薄くなります。利用部門が増えた、担当者を交代できた、別の業務へ使い方が広がったなど、前回の時点では分からなかった話を探します。

前回の期待が、その後どうなったかも聞けます。計画どおりに進んだことだけでなく、途中で変更したこと、現在も工夫していることを確認します。以前の原稿を前提に、成功したという答えを求める聞き方は避けます。

元の記事を残すなら、続編への案内を付け、各記事の時点を明確にします。一つの記事へ統合するなら、当時の話と最新の話が混ざらない構成にします。公開日を変えるだけで、すべて最新の情報になったように見せないようにしましょう。

Webだけ直して、古いPDFを配り続けない

記事を修正したら、同じ内容を使ったPDF、営業資料、配布用の抜粋も確認します。営業担当者が手元へ保存した版を把握できないこともあるため、最新版の置き場所と、旧版を使わない理由を共有します。

ファイルの名前だけでなく、資料の中にも確認時点や版が分かる情報を置いておくと、問い合わせが来た際に見分けやすくなります。配布済みの資料を変更できない場合は、これからの配布をどうするかと、公開ページで何を案内するかを分けて考えます。

掲載終了が必要な場合も、リンク元や紹介文を残したままにしないようにします。移転先や代わりの記事があるなら、その内容との関係を確かめて案内します。無関係なページへ一律に飛ばしても、読者の疑問は解決しません。

点検を担当者の記憶に頼らない

事例の管理表には、掲載URL、取材時期、顧客窓口、利用できる媒体、PDFの保存先、次に確認する契機を残します。一定の周期で見直す方法に加え、製品の変更、社名変更、契約や利用状況の変化をきっかけに確認する方法があります。

頻度を一律に決めるより、変化しやすい情報を把握することが先です。過去の意思決定を伝える記事と、現在の製品の使い方を詳しく説明する記事では、点検の観点が異なります。記事の役割に合わせて、今も読者へ正しく伝わる状態を保ちます。

外部への依頼を検討している方は、導入事例制作のサービス内容をご覧ください。