導入事例の取材依頼は、相手が社内で説明できる文面に

更新日: | 監修:導入事例制作サービス ビズログ

導入事例の取材依頼を受けた顧客が、すぐに引き受けられるとは限りません。担当者本人は前向きでも、上司や広報に「何を、どこまでお願いされているのか」を説明する必要があります。依頼文は、そのまま社内へ転送しても内容が分かる形にします。

取材の価値を強く売り込むより、紹介したい取り組みと、協力に伴う負担を具体的に伝えます。所要時間、準備してほしい資料、写真の有無、公開前の確認方法。相手が判断に迷いそうな項目を、先に揃えておきましょう。

依頼の目的、相手の負担、確認の流れを伝える取材依頼の図
依頼の目的、相手の負担、確認の流れを伝える取材依頼の図
目次
  1. 営業担当からの打診と、正式な依頼をつなぐ
  2. 取材依頼メールの例
  3. 返事がないときは、確認したいことを増やさない
  4. 辞退された場合は、理由に合う選択肢だけを相談する

営業担当からの打診と、正式な依頼をつなぐ

顧客との関係を持つ営業や支援担当から、協力の可能性を相談する方法があります。この段階では、取材候補として考えている理由と、公開する大まかな場所を伝えます。「よければいつか」という曖昧な打診のまま、取材日だけ決めないようにします。

正式な依頼では、誰が取材し、原稿を作り、どこに掲載するかを明示します。外部の制作会社が参加する場合も、当日に初めて分かる形を避けます。連絡窓口が変わるなら、引き継ぎのメールで紹介し、顧客が誰へ質問すればよいか分かるようにします。

協力をお願いする理由は、顧客自身の取り組みに置きます。「当社製品の良さを話してほしい」では答えを求められているように聞こえます。「運用を見直した経緯や、社内へ広げた工夫を紹介したい」と伝えれば、聞きたい話の範囲も見えます。

取材依頼メールの例

件名:[取り組み名]に関する導入事例取材のお願い

[担当者名]様
いつもお世話になっております。[会社名・氏名]です。

このたび、[取り組みの内容]を進められた経緯と、運用上の工夫について、当社の導入事例としてご紹介できないかと考えております。同様の課題を持つ企業のご担当者に、検討や社内調整の参考としてお読みいただく想定です。

取材はオンラインで60分程度を予定しています。導入前の状況、選定時に重視された点、現在の使い方を中心に伺い、事前に質問案をお送りします。ご準備が必要な資料がある場合は、あらかじめご相談します。

掲載先は当社Webサイトと営業用PDFを予定しています。社名・お名前・お写真・数値の掲載範囲はご相談のうえで決め、公開前に原稿と掲載画像をご確認いただきます。公開できない情報は掲載しません。

まずはご協力をご検討いただけるか、お知らせいただけますでしょうか。社内のご確認に必要な資料がありましたら、お申し付けください。ご多忙のところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

60分という時間は、この文例で置いた想定です。参加人数や聞きたい内容に応じて、実際の取材計画に書き換えます。写真を現地で撮るなら撮影の時間も伝え、担当者が拘束時間を見積もれるようにしてください。

返事がないときは、確認したいことを増やさない

返事がない理由は、辞退とは限りません。社内確認中、担当者の多忙、依頼内容の不明点などが考えられますが、理由を決めつけず、前の依頼が届いているかと、検討を続けられるかを簡潔に尋ねます。

このときに、日程候補、写真、数値資料、参加者名まで一度に催促すると、返答の負担が増えます。まず協力可否を確認し、前向きな返事があってから詳細へ進めるほうが整理しやすいでしょう。相手に合わせて再連絡の時期を置き、繰り返しの連絡は控えます。

公開日が決まっているなら、自社の都合だけを押しつけず、確認が必要な最終日を説明します。その日までに難しければ、今回の公開には間に合わない前提で別候補を準備します。

辞退された場合は、理由に合う選択肢だけを相談する

社名の公開が難しいなら匿名掲載、移動が負担ならオンライン取材、準備時間が取れないなら質問の範囲を絞る方法があります。ただし、辞退のたびに条件を変えて押し続けるのは避けたいところです。代案が相手の負担を減らすのかを考え、一度相談して判断を尊重します。

「会社の方針で事例掲載に協力しない」と分かったなら、匿名ならよいと推測せず、今回は取り下げます。協力の有無で通常の取引や支援が変わるような伝え方もしません。顧客との関係は、記事一本の公開より長く続きます。

承諾を得たあとは、お礼とともに次の工程を伝えます。質問案を送る日、日程調整の窓口、原稿確認の見込みを一度まとめて共有しておくと、依頼メールから制作進行へ無理なくつなげられます。

外部への依頼を検討している方は、導入事例制作のサービス内容をご覧ください。